ロープとはなんぞや。主要な用語。
繊維をより合わせたもので、ストランド(strand)を構成するものを構成するもののことをヤーン(yarn)といいます。ストランドっていうのは、ヤーンを 2 本以上より合わせたもので、ロープを作る中間体です。
ストランドを 2 本以上より合わせたもの又は 4 本以上を組んだもののことをロープ(rope)といいます。
三つ打ちロープ みつうちろーぷ
3本のストランドをより合わせたロープ
四つ打ちロープ よつうちろーぷ
4本のストランドをより合わせたロープ
六つ打ちロープ むつうちろーぷ
6本のストランドをより合わせたロープ
八つ打ちロープ やつうちろーぷ
Zよりストランド 4 本及び S よりストランド 4 本をそれぞれ 2 本ずつ引きそろえ,交互に組み合わせたロープ エイトロープ、クロスロープともいいます。
ロープのより方向が Z 字形に一致するより方をZよりといいます。そしてロープのより方向が S 字形に一致するより方をSよりといいます。
ホーサー(hawser、mooring line)
主として係船用に使用する径の太いロープです。
ひき(曳)綱(tug rope)
船舶又は海洋構造物などをえい航するときに使用するロープです。
標識ロープ(sign rope)
工事現場など特定の区域を識別するために使用する、黒色のストランドと黄色のストランドをより合わせたロープです。
登山用ロープ(climbing rope)
登山、岩登りなどで使用する身体確保用のロープです。
命綱(safety-rope)
高所などで危険な作業をするときに使用する身体確保用のロープです。
スリングロープ(sling rope)
荷役に使用するつり上げ用のロープです。
コンパウンドロープ(compound rope)
ストランドの中心にワイヤストランドをより込んだロープです。
コンビネーションロープ(combination rope)
ロープの中心にワイヤロープをより込んだロープです。
はえ(延)縄(long line)
釣り漁法の一種である、はえ縄漁に使用するロープで、三つ打ちロープをストランドとし、これを 3 本より合わせ又は二つ打ちロープをストランドとし、これを 2 本より合わせたロープです。
岩糸(lead line)
網漁具を構成するロープで、1 本から 4 本のヤーンをより合わせてストランドを作り、更にこのストランドを 3 本又は 4 本より合わせたロープです。
アイスプライス(eye splice)
ロープの端部を輪状にした後その先端部をほぐし、ストランドをロープの間に差し込む端末加工法又はこの加工法でできた端末です。
ショートスプライス(short splice)
2本のロープを接続する方法で、それぞれのロープの端末をほぐし、互いにロープの間にストランドを差し込む加工法又はこの加工法でできた接続部分です。
ロープメーカー様取引先企業様との兼ね合いもあり、なかなか画像として出せないものが多いですが、すこしずつ繊維ロープの魅力や、使われ方などを紹介できたらと思います。